〜親友の某有名中学受験塾・算数責任者に聞いてみた〜
中学受験を意識し始めた小2・小3の保護者の方から、よく聞くのがこんな声です。
- そろそろ何か始めたほうがいいの?
- 周りは塾に通い始めているけど、このままで大丈夫?
- 算数は先取りしたほうが有利?
不安になりますよね。
そこで今回は、親友である「某有名中学受験塾の算数責任者」に話を聞いてみました。
※塾名は伏せますが、長年最前線で中学受験算数を見続けている人物です。有益な情報だから記事にすることにもOKもらってます。
Index
「小4までに、これをやらないと終わり…はありません」
まず最初に、彼がこう言いました。
「小4までにこれをやっていないと手遅れ、という話はありません。
ただ、後から確実に効いてくる土台は、はっきりあります」
中学受験算数は、小4から一気に本格化します。
その前に何をしておくかで、
小5・小6での伸び方が大きく変わるのは事実だそうです。
では、その「土台」とは何なのでしょうか。
小4になるまでに「絶対にやっておいてほしいこと」
① 計算力は、算数の“エンジン”
真っ先に出てきたのが、この話でした。
「計算力は、算数でいう“エンジン”です」
難しい問題の解き方を知っているかどうかよりも、
計算でつまづかないことのほうが、実はずっと大切。
中学受験の算数では、
- 問題の理解
- 図や式の整理
- 考え方の組み立て
と同時に、細かい計算を何度も行います。
そのたびに
「計算で止まる」「計算ミスが続く」
状態だと、理解そのものが途切れてしまう。
「どんなに良い考え方を持っていても、
エンジンが弱いと前に進めないんです」
小2・小3のうちは、
スピードよりも 正確さ を大切に。
- 四則計算を雑にしない
- 書き方を丁寧にする
- 自分で見直す習慣をつける
これだけで、小4以降の算数は驚くほど楽になります。
「じゃあ、計算力って具体的に何をやればいいんですか?」
と聞くと、彼はこう答えました。
「特別なことは必要ありません。
百ます計算のような、シンプルで負荷の低いものを、短時間で続けるのが一番です」
実際、現場でも
- 小2・小3で計算が安定している子
- 小4以降に伸びる子
の多くは、派手な問題集よりも、
基本計算を“毎日少しずつ”続けてきた子たちだそうです。
市販の百ます計算の問題集も、
「何をやればいいかわからない」という家庭には、
取り組みやすい選択肢の一つです。
② 「算数って面白い」という感覚を植え付けてほしい
次に出てきたのが、少し意外な話でした。
「算数が解けるかどうかより、
算数って面白い、という感覚を持っているかが大事です」
解けて楽しい。
わかって嬉しい。
ゲーム感覚で「次もやってみたい」と思える。
この感覚を持った子は、
小6になっても算数が“武器”になります。
「実は、御三家・灘・筑駒といった最上位校に合格する子たちの多くは、
受験期(朝から晩まで塾!)でも『算数は楽しい時間』と思っています」
これは、早くから難しい問題を解いていたからではありません。
- 考えること自体を楽しめている
- 解けない時間も含めて前向き
- 算数を“嫌な勉強”にしていない
この差が、最後に大きく効いてくるそうです。
小2・小3の今は、
「できたね」「なるほど!」
という成功体験を積み重ねる時期。
小さな計算ミスに対してガミガミ怒ってしまうと、算数に対して嫌なものという感情がどんどん膨らんでしまう可能性もあるので親の側が意識的に成功体験を積み重ねさせよう、という意識を持つことが大切とのことです。
無理な先取りより、
算数へのポジティブな感情を大切にしてほしい、とのことでした。
③ 勉強以外でもいい。「集中して打ち込む経験」
最後に、少しだけこんな話も出ました。
「勉強じゃなくてもいいので、
時間を忘れて何かに打ち込む経験があると、後が強いです」
- レゴ
- 工作
- ゲーム
- スポーツ
- パズル
何でも構わないそうです。
小2・小3から勉強漬けにすると、
小4・小5では一時的に有利になることがあります。
ただ、
「最後に失速するタイプは、実は少なくありません」
集中力や粘り強さは、
短期間の詰め込みでは身につきません。
この話はとても大事なので、
詳しくは別の記事でまとめる予定です。
▶ 小4から本格化する中学受験算数。その前にしないほうがいいこと(※関連記事)
親ができる、いちばん大切なサポート
話を聞いていて、共通して感じたのはこれでした。
「親が焦らないことが、いちばんの環境づくり」
- 先取りしすぎない
- 比較しすぎない
- 不安をそのまま子どもに渡さない
小4から本格化する中学受験算数は、長期戦です。
そのスタートラインに立つために、
小2・小3でやるべきことはとてもシンプル。
まとめ|小4までに大切なのは「土台」と「感情」
小4になるまでにやっておいてほしいことは、
- 計算でつまづかない力を育てること
- 算数を「面白いもの」と感じさせること
- 何かに集中して取り組む経験を積むこと
難しい問題を解ける必要はありません。
算数のエンジンを整え、
前向きな気持ちで走り出せる状態を作る。
それができていれば、
小4以降の中学受験算数は、きっと大きく伸びていきます。
大人の側は非常に忍耐力を求められる場面も多いと思いますが、
焦らず、比べず、
今できる準備を一つずつ。
それが、いちばんの近道です。
がんばりましょう!






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