〜親友の某有名中学受験塾・算数責任者に聞いてみた〜
中学受験が終わった直後、
多くのご家庭から、こんな相談を受けます。
- 鉄緑会などの有名塾、もう申し込んだほうがいいですか?
- 中1から塾に入れないと、大学受験で出遅れますか?
- 周りが動き始めていて、正直焦っています…
受験が終わってホッとしたのも束の間、
次は「大学受験」という言葉がちらつき始める時期。
そこで今回も、
親友である「某有名中学受験塾の算数責任者」に、
かなり率直に聞いてみました。
※有益な話なので、記事にすることにも了承をもらっています。
Index
「結論:中1からの塾は“必須”ではありません」
まず、非常に単純に結論から。
「東大を目指すとしても、
中1から塾に通うことは“必須”ではありません」
これが、彼の答えでした。
ただし、続けてこうも言います。
「一方で、“安心を買う”という意味では、
中1から塾のレールに乗せるのも、戦略としてはアリです」
……正直、
「どっちなんだよ!」と思いますよね。
これだけ聞くと、読んで損した感が出てしまうのも無理はありません。
ただ、どうしてもこの問題は家庭の教育方針次第になってしまう。
そこで今回は、
「入る/入らない」を決めるための
判断材料になりそうな視点を整理してもらいました。
考慮すべき視点①
勉強が「2系統同時進行」になるロス
中高一貫校に進学すると、
- 学校の授業
- 塾のカリキュラム
この2つを、ほぼ同時に進めることになります。
その結果、
- 同じ内容を二重に勉強してしまう
- 片方が消化不良になる
- どちらも中途半端になる
といったロスは、どうしても避けられません。
「中1・中2の段階では、
このロスに見合うだけのリターンが出ないケースも多い」
というのが、現場感覚だそうです。
考慮すべき視点②
大学受験が“遠すぎて”モチベーションが続かない
中1の子どもにとって、大学受験は6年後の話です。
正直なところ、
- 目的が遠すぎる
- なぜ塾に行っているのかわからない
- 言われるがまま通っているだけ
という状態になりがち。
(小1、2、3頃から中学受験塾に通わせていたご家庭は想像しやすいかもしれません)
その結果、特に中学3年間は、
- 本人のやる気が低い
- 成果が見えにくい
- 費用対効果が悪くなりやすい
という傾向があるそうです。
考慮すべき視点③
「学校の勉強=大学受験対策」になっているか
多くの中高一貫校では、
学校の勉強そのものが、
大学受験を見据えて設計されている
という前提があります。
ここで大切なのは、
その学校が、どのレベルの大学を想定しているか。
判断の目安としては、
- 過去の大学合格実績
- 実績の「ボリュームゾーン」
を見るといいそうです。
もし、
- 学校の想定より上の大学を目指したい
→ 高1前後から塾を検討
という考え方で、十分間に合うケースが多いとのこと。
※ただし注意点として、
学校によっては
「学校の勉強だけでは大学受験まで面倒を見ていない」
という残念なケースもあります。
- 先輩の多くが塾通い
- 学校外の対策が前提になっている
こうした学校の場合は、
少し早めに外部塾を検討したほうがいいでしょう。
考慮すべき視点④
塾に通う“デメリット”も忘れない
最後に、彼が強調していたのがこの視点でした。
「12歳から18歳は、勉強“だけ”をする時期ではありません」
- 部活に打ち込む
- 成功体験を積む
- うまくいかずに挫折する
- 人間関係で悩む
こうした経験は、
長い人生を生きていく上で、非常に重要。
「12〜18歳を、
ただの“大学受験準備期間”として過ごした子は、
その後の人生、どこかで大きくつまずくことも少なくありません」
いい大学に入っても、
- 大学生活で適応できない
- 社会に出てから苦労する
というケースも、実際に見てきたそうです。
<不要になった参考書は捨てるより売る方が手間もかからずお得!>
こちらでは中学受験の塾のテキスト類の買取もおこなっているとのことです。
不用意にゴミ捨て場に置くとこの時期参考書を狙って持ち去る事件もあるとのこと。
まとめ|「不安だから入る」だけは避けたい
中学受験を終えた直後、
- 周りが動き始めて焦る
- 何もしないのが不安
- とりあえず塾、という選択
この気持ちは、とてもよくわかります。
ただ、
- 中1からの塾は必須ではない
- 早く入れば有利、とは限らない
- 学校・子ども・家庭の方針次第
というのが、
今回話を聞いての率直な結論でした。
「不安だから」「周りが行くから」ではなく、
- 何を大切にしたいのか
- どこを目指したいのか
- 今しかできない経験は何か
このあたりを一度整理してから、
判断しても遅くはありません。
中学受験はゴールではなく、
長い学びのスタート。
焦らず、
次の6年間をどう過ごすかを考えていきましょう。











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