中学受験、1月の前受け(練習)受験は本当に必要?

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中学受験が近づいてくると、
12月後半〜1月にかけて、必ず話題に上がるのが「前受け受験」。

・前受けって、やっぱり受けたほうがいいの?
・練習って言うけど、正直いらないんじゃない?
・数万円かかるけど、本当に意味ある?

こんな声を、これまで何度も聞いてきました。

そこで今回も、
親友である「某有名中学受験塾の算数責任者」に、
率直な意見を聞いてみました。

※塾名は伏せますが、毎年数百人単位の受験生を送り出している、
現場のど真ん中にいる人物です。


「前受けをしなくても、大丈夫だっただろうな」という子は実は多い

まず、こちらから率直に聞いてみました。

「前受け受験って、やっぱり必要なんですか?」

すると、彼は少し考えてから、こう答えました。

「正直に言うと、
前受けをしなくても、結果的に大丈夫だっただろうな、
という子は実はかなりいます」

これは、保護者の感覚とも近いかもしれません。

実際、
・受けなくても問題なく本番を迎えられた
・終わってみたら、前受けはいらなかったかも

という声を、受験後に聞くことも少なくありません。

さらに言えば、
前受けとはいえ数万円の出費になるのも事実。

決して「気軽に受けてみよう」と言える金額ではありません。


じゃあ、前受け受験は不必要なのか?

ただし、彼はすぐにこう続けました。

「だからといって、
前受け受験が“不要”とは言い切れないんです」

理由は、とてもシンプルでした。


毎年、確実に「15%くらい」は前受けで強く緊張する

彼の話では、
毎年数百人の生徒を見ている中で、

おおよそ15%くらいの子どもは、前受けだと分かっていても

・すごく緊張した
・お腹が痛くなった
・頭が真っ白になった

という感想を口にするそうです。

「このタイプの子にとっては、
前受け受験は“間違いなく必要だった”と言えます」

本番が人生初の受験だったら、
2月1日がそのまま“初体験”になってしまう。

そう考えると、
事前に一度でも経験できる意味は、決して小さくありません。


残り85%の中にも、前受けが効いた子はいたはず

さらに興味深かったのが、この話です。

「前受けでは全然緊張しなかったし、
自分は別に必要なかったと思う、
と言っていた子の中でも、
実は前受けが効いていた子はいたと思います」

具体的には、

・入室から着席までの流れ
・試験開始の空気感
・休み時間の過ごし方

こうした「受験の一通りの流れ」を
一度体験していたことで、

2月の本番で、緊張が少し和らいだ

そんな子は、確実にいたはずだ、ということでした。

ただし、ここはどうしても
「前受けのおかげで◯%良くなった」と
定量的に語るのが難しい部分でもあります。


「塾と前受け校のつながりがある」という話について

ついでに、よく聞かれるこんな話も聞いてみました。

「塾と前受け校って、何か裏のつながりがあるんですか?」

彼の答えは、かなり冷静でした。

「少なくとも塾側にとって、
前受け校の合格実績は集客にほとんど影響しません」

つまり、
塾として「前受けをたくさん受けさせたい」という
強いインセンティブは働きにくい、ということです。

ただし、

・たくさん受けてもらうと学校側から感謝される
・学校によっては、点数を塾に共有するケースもある

こうした側面が「全くゼロではない」のも事実とのこと。

とはいえ、
それが前受けを強く勧める主因になるかというと、
そこまで単純ではない、という印象でした。

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まとめ|前受け受験は「保険」と考えると見え方が変わる

最後に、彼はこうまとめてくれました。

「前受け受験が必要だったかどうかは、
結局、結果論でしか語れない部分があります」

たとえば――

・もし、自分の子が15%の側だったら?
・もし85%の側でも、前受けのおかげで
本番で“+3%”力を出せていたとしたら?

そう考えると、

「自分の子どもが受験するなら、
やっぱり前受けはさせると思います」

実際、
塾講師の子どもでも、前受け受験はほぼ全員しています。

数百万円という時間・お金をかけて
ここまで走ってきた受験。

その中での数万円
「保険」と考えるなら、
かけてもいい保険ではないか、という考え方です。

そして実は――

受験が終わったあとに、
『前受けはいらなかったね』と言えるのが、
いちばん幸せな結論なのかもしれません。

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