Samidare、Heaven
ついにリリースされましたね!
正直かつ個人的な感想を。
先に言っときますが、否定的な意見を含みます。すみません。
「メジャーデビューするんだから諸々は我慢しろ」と言われるかもしれませんが…

目 次
MV、私の好みと合わなかった
申し訳ないですが、MVは、私の好みには合いませんでした。当たり前ですが、監督のセンスがあるとかないとか、それとは別の話です。
男女の描写がちょっと…
男女の描写がちょこちょこ挟まれるんですが、これがどうも肌に合いません。どうしてか、カラオケで流れる謎の男女の映像のように見えてしまいました。ホントすみません。私の感性では、曲と合っていなさすぎて、曲に集中できないほどでした。初めての経験でした。それさえなければ好きです。
(勝手な話ですが)虚無感とか諸行無常、内なる精神世界を歌っているようなイメージで聴いていたので、男女二人の謎のやりとりに違和感を持ってしまったのかも。
男性のジャケットの肩がちょいちょい浮いているのも気になってしまって。特に男性は、小説が実写化されたときの、「キャストこれじゃない感」に近いものを感じてしまった。好みの問題なのか、私の年齢の問題なのか。
シンプルな演奏姿&抽象表現の方が好み

崎山君の歌詞は、小説のような、詩のような、アートのような魅力があります。不思議とイメージが浮かんでくるというか。だから、なるべく自分の頭で映像化していられる余白が欲しかった。
その点、「むげん・」とか「潜水」のMVは個人的には最高に好みでしたね。歌い始めると別人になったかのようなギャップを見せ、時には白目を剥いてさえ音に没入する姿が崎山君の魅力のひとつ。この「姿」をシンプルに写したものと、抽象的な映像描写の組み合わせが、個人的にタイプです。
いやこれ最高。
MVは実際に弾いている人と異なる
すんません、やっぱり私は違和感をぬぐえなかった。
メジャーデビューなので、商業的な「事情」が絡むのは仕方ないと、わかっちゃいるものの。
正直な気持ちは・・・バンド映すなら普通にレコーディングで参加した人が弾いているところを見たかったかなあ。映像監督の表現したい世界観というのがあるし、色々大人の事情で難しいのでしょうけれど。
私がひねくれてるからかもしれないんだけど、別の人が弾いていると思ったら、なんか白けてしまう。「”〇〇役”かい!」て。(ファンの人ごめんなさい)やっぱり不自然というか。
MVのベース役もドラム役も、若くてシュっとしてイケメンですけども。普段別のバンドで素晴らしい音楽を奏でているのかもしれませんけども。崎山君と組み合わせた途端、崎山君の独特の深みをかき消しているような気がするんです。これは誰が悪いとかではなく、料理で言う所の、食材の組み合わせが私の好みでない、というニュアンス。とにかくMV作った方との波長がことごとく合わないんでしょうね。残念ながら。

Samidare 3ピースも見たいな
これは割と好みだった!
初めは、「ピアノが、五月雨の良い意味での暗さを消している」って思ってしまったけれど、聴き慣れてくると、弾き語りにはない「華やかさ」をそえているように思えてきて、これはこれで楽しいかもと思い始めました!
でも、崎山君て、ギター1本で多くの人を魅了してきた人なので、やはりミニマルな少人数編成でやっているところも見たい。キッズエーのイメージ…。ギター、ドラム、ベースの3ピースで、ストイックな感じでやってくれたら、一番私の好みですね。

Heaven 初めは微妙だと思ったが
初めに聞いたときは、崎山君の危うさ・脳を直接削ってくるような鬼気迫る感じ・焦燥感といった魅力があまりにも なくなってしまって、正直に言うと公開初日はショックで辛かった。
色々見たけど、Heavenは特に賛否両論あったように見受けられました。感丘を発表したときくらい。
しかし、どうしても受け入れたかったので、何度も何度も聞き返しました。すると困惑が薄れてきたのか「これはこれで別物だと思ったら、結構いいな!」とも思い始めました。原型のすばらしすぎるので、どうしても比較しちゃうけど。また違った目的・違った時期の作品だから。
ただ、崎山君の魅力のひとつである「中毒性のある独特の苦み・歪み・生々しい叫び」、こういった刺激がほしいタイプの人間からすると、「いいところが丸まってしまってモッタイナイ!」とも思っちゃうのかな。正直なところ。
最後に
好き勝手に連ねてしまいましたが…私は崎山蒼志さんの大ファンにつき、色々と思うことがありまして。悪気はございませんのでご容赦ください🙇個人的な好みとの齟齬について綴ったまで。
Twitterでは「新しい崎山を受け入れろ」などの意見も飛び交いましたが、まあそれもわかるんだけど、むりに肯定的な意見ばかりを求められるのはきつかったりします。事実として困惑した人がそこそこいたわけで。「その事実も受け入れてくれ」という気持ち。賛否両論あったっていいじゃないと。ファンであっても「否」を言ったらだめなんてことないと思う。
最後に、弾き語りheavenを…
私がにがいと思ったら、もう、誰が何と言おうとにがい。